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阿刀田高さんの執筆された作品を紹介しています。


不安な録音器


不安な録音器

不安な録音器
【発売:2001年6月】

人生のある時、不意に甦る記憶。男の憂愁のうちに現れては消えてゆく執拗な音色。
人間の意識の精緻さが仕掛ける過去へ十篇の旅。

人生の斜面を下りはじめた男のとめどない憂愁の中に、ふと立ちあらわれる過去の記憶。遠ざかった場所から響いてくる執拗な音色。
「聖夜」「黄色い窓」「ぽっぺんを吹く女」他、日常の喧騒から曖昧に浮かぶ不思議な時を、短篇小説の名手が10篇の連作でつむぐ。耳をすますと聞こえてくる意識の底の静かな声。


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