阿刀田高 新潮社
ねえ、私、生まれてから一度も“怖い”と思ったことがないの。あなたのお話で、私に“怖い”ってどんなものか教えて下さいな」―。 ある作家は哀切と戦慄が交錯する一瞬を捉え、またある作家は「予感」でがんじがらめにする秘術を繰り出した。そしてまたある作家は、此岸と彼岸をたゆたうが如き朧な物語を紡ぎ出した…。 当代きっての怪異譚の語り部が腕によりをかけて作り上げた恐怖七景。
ラスト1行で戦慄させる秘術。彼岸と此岸を行きつ戻りつする朧ろな語り口。 恐怖のなかに悲しみを織り交ぜる巧緻。7人が7様のテイストで描く書き下しホラーの競作。
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